宿曜解説

12宮について

12宮と7曜

月が27.3日で軌道を一周することから1日ごとに「宿」を設け、それが27宿となるのに対して、太陽が1年(12ヶ月)間で運行する軌道を12等分し、1ヶ月ごとに「宮」をもうけます。それが12宮の成り立ちです。27宿は月を基にし、12宮は太陽を基に定められているのです。

しかし、西洋の12星座と宿曜の12宮はまったく別のものですから注意が必要です。

さらに12宮の中でも「太陽に属する6宮」と「月に属する6宮」に分けられ、また、それぞれに7曜(エレメント)があてはめられます。(下図参照)

例えば、女宮は「属性:太陽」、「7曜:水曜」です。瓶宮は「属性:月」、「7曜:土曜」となります。

図1:12宮と7曜の占星盤
図1:12宮と7曜の占星盤
12宮と7曜の関係
日曜
月曜 蟹宮
火曜 羊宮
水曜 夫妻宮
木曜 魚宮
金曜 牛宮
土曜 瓶宮
太陽 日曜 獅子宮
月曜
火曜 蝎宮
水曜 女宮
木曜 弓宮
金曜 秤宮
土曜 磨宮

27宿に対して12宮があるわけですから、
 27÷12 = 2と1/4 = 9/4

つまり、1つの宮が2宿と1/4の割合を占めることが分かります。

宿曜では1/4を最小単位として、「足」と呼んでいます。「1/4=1足」です。1宿は4足、1宮は9足となっています。下図で昴宿を例に説明します。

図2:昴宿の足の占星盤
図2:昴宿の足の占星盤

図の赤い丸は牛宮に、そして青い丸は羊宮になります。

つまり昴宿は
「牛宮に3足、羊宮に1足を属する」
ということになります。

27宿、12宮、7曜(エレメント)を総じて昴宿についてまとめると、
「昴宿は月の属性の牛宮に3足と羊宮に1足から成り、火と金のエレメントの影響を受ける」ということが分かります。

昴宿の両隣の「畢宿」と「胃宿」をみるとそれぞれ4足とも「牛宮」と「羊宮」に属しています。

このように、占星盤上の宿の配置によって属する「宮」と「足の数」が異なるので、各宿のページで自分が属する「宮」を探してみて下さい。

同時に7曜も調べれば、より深く自分の宿を理解できることでしょう。